Japan_animated_cartoonの第一人者
Hayao_Miyazaki(anime_director)の
アニメーション(Animation)
物語は、父親の運転する車で
引越し先の新しい家へ向かう場面で始まる
主人公の千尋にとっては、新しい学校も
新しい友達も新しい環境もすべてが煩わしく、
憮然とした表情をしている
「となりのトトロ」の姉妹、サツキとメイが、
大喜びで引越しを迎えていたのと比較すると興味深い
千尋の乗る車がいつの間にか迷い込んでいたのは「不思議の町」もの珍しさにつられてどんどん足を踏み入れていく両親
少し強引な気がして違和感はいなめない
しかし、その世界がこの世のもののための世界ではなかったここからが物語りの始まり
なにしろ、高度成長期に育ったお父さんとお母さんは何事に対しても貪欲で、食べてはいけないものを食べてしまったために名も無いブタにされてしまう
なにしろ、高度成長期に育ったお父さんとお母さんは何事に対しても貪欲で、食べてはいけないものを食べてしまったために名も無いブタにされてしまう
たった1人残された千尋自身も、"ハク"という少年に助けられ湯婆婆の下で働くことになる
湯婆婆は町を支配する強欲な魔女
その湯婆婆に千尋は「名前」を奪われ"千"と名乗らされる
今まで守ってくれていた両親もいない、自分独りの力で、このわけも分からない世界で働いて生きていかなくてはならない
そして、"千"は自分が"千尋"という名前を持つ事を強烈に意識する
はじめは自分では何もできない、やろうとしない千尋が、幾多の困難を乗り越えて少しずつ成長していく姿が描かれている
Miyazaki_Animation宮崎アニメの主人公は、今までみな強い己を持っていた
ナウシカ・紅の豚・魔女の宅急便のキキ・もののけ姫のサンやアシタカ
みんな、初めから強い意志をもち、巻き込まれた事件を解決していくのが主流
ところがこの千尋には、初めはその意思どころか己すら曖昧だった
しかし、自分を守ってくれる父母を奪われ、自分の証明でもある名前すらも奪われそうになり、彼女は変わっていく
見知らぬ場所での不安はやがて勇気と自信に変わり、人の心を信じる優しさと己の意思を信じる強さに変わった
それにしても、またしても人が豚になる作品
豚に何か思いいれがあるのかもしれない
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